政策デザイン勉強会 Vol.44
テーマ:地域から社会に役立つサービス等を生み出す「横浜型リビングラボ」の展開を考える

44回目となる「政策デザイン勉強会」では、地域の人的資源を活かす「横浜型リビングラボ」の展開について検討します。

国内外で広がりつつある、商品・サービス開発やまちづくりの課題解決に、住民と企業や自治体、大学等が連携して取り組む「リビングラボ」の取り組み事例を知り、今後の横浜における「横浜型リビングラボ」のあり方について考えます。

NTTテクノクロスからは、子育て世代を対象としたリビングラボ「ともに育むサービスラボ」の活動と、デンマークとスウェーデンのリビングラボの事例を紹介して頂きます。
また、横浜市からは、今年4月に新たに設置されたオープンイノベーション推進本部の役割を紹介して頂くと共に、横浜市が考える「横浜型リビングラボ」についてお話し頂きます。

ディスカッションでは、リビングラボの本質ついて一緒に考えたいと思います。企業と一般市民、学術機関など多様なステークホルダーがサービスを共創していくための環境づくり、リビングラボを実現するために重要な「行政側の関わり方」や「市民コミュニティのあり方」についても触れながら、横浜が目指すべきリビングラボのカタチについて議論できればと思います。

▽話題提供
1.北欧の先進事例の紹介
発表者:赤坂文弥さん・木村篤信さん(NTTサービスエボリューション研究所)
デンマークとスウェーデンのリビングラボ(Give and Take・コペンハーゲン、Neighborhood Living Lab・マルメ、Public Intelligence・オーデンセ、Health Innovation Center・オーデンセ)や、市役所や市立図書館のサービスデザイン・市民参加の取り組みなどについての最新事例を紹介します。

2.「ともに育むサービスラボ」の紹介
発表者:濱口菜々さん・中谷桃子さん(NTTテクノクロス株式会社)
NTTテクノクロスは2017年5月、横浜に「ともに育むサービスラボ」という新しいリビングラボを立ち上げました。これまでに多数の企業のサービス企画・開発を人間中心の考え方に基づいて支援してきた同社が、もっと般市民の声を反映できるような仕組みが必要だと考え、企業と一般市民とが直接対話をしながらより良いサービスを生み出す場として運営をしています。
http://ictdesign.biz/news/20170515/

3.オープンイノベーション推進本部について
発表者:関口昌幸さん(横浜市政策局 共創推進室共創推進課)
横浜市は、データ活用の取組として、オープンデータ自治体サミットの開催や横浜市立大学と連携した医療ビッグデータの活用など、これまで様々な取組を進めてきました。IoT、AI など先端技術の進展により社会の多様化が進むなか、社会的課題の解決や新しい価値の創造に向け、これまで以上にデータ活用や公民連携の取組を効果的に行う場が必要です。また、官民データの一層の活用などを定めた「官民データ活用推進基本条例」の成立(平成29年3月)もあり、これらを庁内横断的に検討・推進する場として、新たに「オープンイノベーション推進本部」を平成29年4月に設置しました。今後、条例に基づく「横浜市官民データ活用推進計画」の策定や、企業等との先進的・重要な取組の推進等を通じ、客観的なデータを踏まえた政策展開や、公民連携の一層の推進を図ります。
http://www.city.yokohama.lg.jp/seisaku/seisaku/oisuishin/

4.「栄区版・リビングラボ」導入に向けた検討事業について(調整中)
発表者:髙橋千春さん(横浜市栄区 総務部区政推進課)
栄区が抱える様々な地域課題を解決に導くための手法として、「栄区版・リビングラボ」の試行プロジェクト実施を通して、栄区の現状や特性を把握し、総合的な視点で検討することを目的とする事業の紹介。

5.これからのオープンイノベーションとリビングラボ
発表者:福田次郎さん(横浜市CIO(最高情報統括責任者)補佐官、総務局しごと改革室担当部長)

6.共助と共創のためのプラットフォーム:PDSとリビングラボ
発表者:⽯垣⼀司さん(株式会社富⼠通研究所 セキュリティ研究所 特任研究員)

7.「チャレンジ!!オープンガバナンス 2017」について
発表者:奥村裕一さん(チャレンジ!!オープンガバナンス 2017運営コーディネーター/東京大学公共政策大学院客員教授)
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/padit/cog2017/

ほか

詳細は追ってお知らせします。

<実施概要>
日時:2017年6月23日(金)10時〜12時(9時30分開場)
場所:さくらWORKS<関内>(中区相生町3-61 泰生ビル2F)
参加費:500円(資料代)
主催:NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ
申込:facebookページで「参加する」を押していただくか、info@yokohamalab.jpまで、件名「6/23勉強会参加希望」と書いてお送りください。
https://www.facebook.com/events/769355939908500/

【参考】
▽夢みる白雪姫で子育て世代を対象としたリビングラボ「ともに育むサービスラボ」(ヨコハマ経済新聞)
https://www.hamakei.com/headline/10138/

▽【緊急フォーラム】 5/10 横浜から発信する官民データ活用とオープンイノベーション(当日投影・配布資料)
http://yokohamaopendata.jp/2017/04/23/0510forum/

*「政策デザイン勉強会」について
様々な主体の連携により、地域の具体的な課題や、課題解決のための国内外の先進的な政策の情勢などを知り、未来の街の姿を広い視野でとらえ、政策決定のプロセスに市民が参加していくための仕組みや仕掛けを考えるための勉強会を不定期に開催しています。
http://bit.ly/seisakudesign