56回目となる政策デザイン勉強会は、横浜市職員時代に「YES’89ヨコハマ・フラッシュ」や「ヨコハマ・アート・ウェーブ’89」「トリエンナーレ2015」などに携わった、鳥取大学教授の野田邦弘さんをお迎えして、創造都市の政策とクリエイティビティを生かす社会について考えます。

第一部では、文化芸術関連の政策や事業に横浜市の文化行政の側から企画制作しながら、文化経済学会の活動を推進し、著作も発表してきた野田邦弘さんによる創造都市についてのトーク。

第二部では、創造都市とクリエイティビティを生かす社会をテーマにトークセッションを行います。
創造都市とは何なのか?
横浜のロフト文化の可能性や、国際舞台芸術フェスの舞台裏、関内と世界を繋ぐ政策デザイン、そしてあのあいちトリエンナーレの話も飛び出すかもしれません…

野田さんは3月に共著「アートがひらく地域のこれから クリエイティビティを生かす社会へ」を刊行します。

<ゲストプロフィール>
▽野田 邦弘さん
文化政策学者、鳥取大学教授。福岡市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。横浜市職員となり、コンテンポラリーダンスフェスティバル「ヨコハマアートウェーブ‘89」の企画制作や「横浜みなとみらいホール」の開設準備など文化行政に携わる。2004年鳥取大学地域学部地域文化学科教授(文化政策、創造都市論)。文化経済学会理事長、日本文化政策学会理事、NPO法人都市文化創造機構理事、鳥取県文化芸術振興審議会長、鳥取県地方自治研究センター理事長などを兼任。文化庁があいちトリエンナーレ補助金全額不交付を決めた問題で、補助金採択について、あいちトリエンナーレ審査委員会委員を辞任。
著書:
・『生涯学習の文化経済学』
・『イベント創造の時代 自治体と市民によるアートマネージメント』
・『創造都市・横浜の戦略 クリエイティブシティへの挑戦』
・『文化政策の展開 アーツ・マネジメントと創造都市』
共編著:
・『新時代の大学経営人材 アドミニストレーター養成を考える』
・『自治体人材育成の着眼点』
・『アートがひらく地域のこれから クリエイティビティを生かす社会へ』2020年03月刊行予定

▽稲吉稔さん
1992-1994 オルタナティブギャラリーArt Lab Woo
1993-1994 shed of silence 制約が除かれた密室 / 横浜 関内
1995 Ripple across the water ’95 / A bad omen 水の波紋’95 / 悪い前兆 東京 青山
2010-2016 稲吉稔(アーティスト)と渡辺 梓(役者)と共にアートプロジェクト「似て非 works株式会社」を設立と同時に、4階建て元銀行跡ビルをアート・スペース niteh works として空間制作と運営
2017 木造築60年の元運送屋跡にて、UPCYCLE LOVE AT ART 似て非末吉町をオープン
「元何か」から「予想外」に移り変わるプロセスを日常に落とし、自主企画+共同企画を中心に、裏横浜より、サイトスペシフィックな発信拠点を目指しています。

<実施概要>
政策デザイン勉強会vol.55:
『創造都市ヨコハマについて考える:野田邦弘さんをお迎えして』
日時:2020年2月5日(水) 19時~21時分(18時30分開場)
場所:泰生ポーチフロント (横浜市中区相生町2-52 泰生ポーチ1階)
主催:NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ
参加費:500円(ワンドリンク付)
定員:20人
参加申込:下記のFBページで「参加する」を押すか
メールinfo@yokohamalab.jpまで件名に「2/5参加希望」と書いてお送りください。
https://www.facebook.com/events/3076380625728011/

▽タイムテーブル
18:30 開場
19:00 開始
・第一部 野田邦弘さんトーク
・第二部 トークセッション「創造都市ヨコハマと、クリエイティビティを生かす社会について」
 ゲスト:野田邦弘さん、稲吉稔さん(nitehiworks)ほか
 聞き手:杉浦裕樹
20:30 交流会
21:00 終了

NPO法人「横浜コミュニティデザイン・ラボ」が運営するコワーキングスペース「さくらWORKS<関内>」内の「ラボ図書環」が企画する、本の著者や編集者などをお招きする「ラボ図書環オーサートーク」vol.48のプレ企画として実施します。

  ☆   ☆   ☆   ☆
▽発売予告
『アートがひらく地域のこれから クリエイティビティを生かす社会へ』
ミネルヴァ書房、2020年03月刊行予定
野田邦弘、小泉元宏、竹内潔、家中茂 編著
生き方の技を磨くために。理論の整理と多彩な実践の記録から想像と創造の可能性を問いかける
近年、アートによる地域活性化やまちおこし、観光振興が注目を集め、創造産業や創造都市、地域アートに関する議論が盛んになっている。本書は、こうしたクリエイティビティにかかわる理論の整理と事例の検討からなる実践的入門書。はたして地域においてクリエイティビティはどのような意味と価値を持つのだろうか。
https://www.minervashobo.co.jp/book/b496818.html

*「政策デザイン勉強会」について
様々な主体の連携により、地域の具体的な課題や、課題解決のための国内外の先進的な政策の情勢などを知り、未来の街の姿を広い視野でとらえ、政策決定のプロセスに市民が参加していくための仕組みや仕掛けを考えるための勉強会を不定期に開催しています。
http://bit.ly/seisakudesign

※「泰生ポーチ フロント」について
2018年8月より泰生ポーチ1Fにて年代や取り組むテーマを越えたさまざまな人達が集まりクリエイティブなプロジェクトが生まれる越境的な場として3事業者によって共同運営されているシェアスペース。運営は、生きづらさを抱える若者の社会的自立を目指して生活・就労支援の場を提供する「NPO法人ヒューマンフェローシップ」(磯子区東町9)、「地域に開かれた保育」を軸とする保育事業と、子育て全般のサポートを手がけるを目指す「ピクニックルーム」(中区相生町3)、情報技術を使って地域の「人・情報・団体・拠点」のつながりづくりを手がける「横浜コミュニティデザイン・ラボ」(中区相生町3)の3団体。
https://www.facebook.com/taiseipochi