NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボが立ち上げる新たなスクールプログラム。
ラボスクール 第1弾 / 2026年 秋講座
問いにおぼれる
NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボのスクールプログラム。
全5回(単発参加も可) 初回 2026年10月1日(木)19:00–21:00
会場:関内桜通り「泰生ポーチフロント」
これまで、さまざまなイベントや講座を展開してきたNPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボが、この秋あらたにスタートさせる「ラボスクール」。記念すべき第1弾(2026年秋講座)のコンセプトは、「問いにおぼれる」です。
各方面で探究を続ける専門家、実践者、路傍の人たちを、有名無名を問わず講師陣としてお招きし、参加者も交えた双方向的な対話の場を創出します。
ラボスクールが大切にするのは、知識の量ではありません。
ひとつの問いを、何年も、何十年も手放さずに掘り続けてきた人の、
その探究の深さです。
講師から知識を受け取るためではなく、その人が歩いてきた問いと探究の軌跡に出会うために、生の声を届けます。そしてその生の声が、あなた自身のなかにある問いと出会うことを願っています。
企画・ファシリテーター
青剣(SEIKEN)/NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ 理事
多様なタスクに対応するAIの台頭により、人間の存在意義が根底から問われつつある現代社会は、ますます人の曖昧さを浮き彫りにしてゆくのではないでしょうか。ある意味で、ニンゲンとは何かを問われているような時代にも思えます。この問いに対して、さまざまな角度から多層的な考察で切り込み、それぞれの知を積み上げてゆきます。このラボスクールは、このような現代にあっても意識を投降させず、自らのアイデンティティの再認識をもって、自己のアップデートを図る試みです。参加される皆様にとって、人間讃歌とともに、この場が“生きたヘルプデスク”となることを願ってやみません。
講座概要
通期 10,000円(各回1ドリンクサービス)
※NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ会員、さくらWORKS会員の方は1ドリンクサービスとなります。
全5回のプログラム
講師・講座内容 詳細
第 一 回
原体験
〜わたしたちは何によって形づくられたのか〜
2026年10月1日(木)19:00〜21:00 | 講師:鎌田 武俊、青剣
今こうしてある自分を形づくるうえで、人は“原体験”を通じて何らかの影響を受けている。そして、その原体験がその人の人生を決定づけているのではないか。記念すべきラボスクールの第一回は、受講者のアイスブレイクもかねて、「写真で一言ボケて(bokete)」を創業した鎌田武俊さんをお招きして原体験を語ってもらいます。また、ラボスクール第1弾のファシリテーターも、同じお題でお話しします。
果たして、その問いの立て方が合っているのか否かを、みなさんとともに考える時間にしたいと考えています。
鎌田 武俊(かまだ たけとし)
慶應大学総合政策学部卒。デザイン思考を主として学ぶ。在学中に六面体映像デバイスの特許を取得。共同卒業制作の枕型通信デバイスがNHKで放送される。卒業後は日本テレビに就職、音楽番組やバラエティ番組の制作に従事。退職後は株式会社オモロキを設立し代表に就任。代表サービスである「写真で一言ボケて(bokete)」は、月間1億PV・アプリは800DL・一億超の投稿が集うお笑いコミュニティサービスに。同サービスは文化庁メディア芸術祭で審査員賞受賞。2010年から熱海市議会議員を2期務め、任期満了に伴い退任。
青剣(Seiken/せいけん)
からだ部主催/ダンサー/プログラム・ファシリテーター。からだ部でさまざまなプログラムを企画する一方、都内の大学に招かれて、アイスブレイクとボディワークを融合した独自のプログラムを提供。最終学歴:日本大学芸術学部/台湾国立師範大学(NTNU)。
※第一回のトークのファシリテーターは、第五回の講師を務める森未向が担当します。
第 二 回
境界
〜わたしたちはどこまでがわたしたちなのか〜
2026年10月9日(金)19:00〜21:00 | 講師:三木 佳世子、陳 天璽
たとえば、出身地、国籍、身体、家族、職場、名前、肩書きといった属性や呼称が、その一個人のあり方を特徴づける。けれどもそれらは、その一人の側面を切り取った見え方にすぎないのではないか。第二回は「境界」を切り口に、NPO法人無国籍ネットワークの陳天璽さんと、株式会社MiraiE代表の三木佳世子さんをお招きして、「無国籍とアイデンティティ」について掘り下げてもらいます。
わたしたちは何をもってして、自分を定義づけることができるのか。
三木 佳世子(みき かよこ)
株式会社MiraiE代表。元NHKディレクターとして12年間、2000人以上を取材。人の心を動かす「伝わる力」を研究し、企業・自治体・学校で研修や講演を実施。著書『口下手でも選ばれる人がやっていること』。
陳 天璽(Chin Ten Ji)
早稲田大学教授、NPO法人無国籍ネットワーク発起人。横浜中華街生まれ。国際政治経済学博士。移民、無国籍者に注目した研究や活動に従事。著書に『Stateless』(NUS Press)、『無国籍』(新潮文庫)、『無国籍と複数国籍』(光文社新書)、絵本に『にじいろのペンダント』(大月書店)など多数。
第 三 回
仕事
〜AI時代に人間の仕事を問い直す〜
2026年10月29日(木)19:00〜21:00 | 講師:山口 良介、伊東 祐輔
AIを筆頭に、私たちを取り巻く仕事の環境は劇的な速さで変化している。2045年のシンギュラリティは、もうすでに起きているのではないか。仕事はAIに奪われるのではないか。そういった社会予測を前にして一度立ち止まり、人類の仕事に対する捉え方や価値観と、あらためて向き合い、問い直したい。
そもそも、わたしたちにとっての仕事とは何なのか。
第三回は、人類にとっての仕事とは何かをテーマに、SIDE BEACH CITY.の山口良介さんと「おしゃれ紳士」主宰の伊東祐輔さんをお招きして、仕事とは何かを根底からみなさんとともに考察したいと考えています。
山口 良介(やまぐち りょうすけ)
特定非営利活動法人まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY. 理事長。大手広告プロダクションにてデジタル・IT化真っ只中を30年間駆け抜ける。その実績と経験を活かし、現在はNPOで地域のDX推進に力を入れる。しかしAIに本業の仕事を奪われて暇になり、ショート動画を始め、総再生回数30万回超えを達成する。
伊東 祐輔(いとう ゆうすけ)
株式会社dynamize代表取締役副社長・パフォーマンスグループ「おしゃれ紳士」主宰。俳優・パフォーマー・脚本・演出・振付・デザイナー・プロデューサー・“何でも屋”状態。舞台を中心にMV等の映像出演のほか、外部の演出や振付なども手掛けている。過去にはクラブ業界にいたことから、イベントの企画進行や店舗立ち上げ等も手掛け、大小問わず求められた場所を駆け回っている器用貧乏。
第 四 回
人間病
〜傷と回復〜
2026年11月13日(金)19:00〜21:00 | 講師:ナオミ・マグダレナ、福田 香
人間は社会をつくり、その社会のなかで生きる。しかし、職場や家族、制度、共同体といった人間自身がつくった構造が、時に人の精神に負担を与え、自分自身を見失わせてしまう。
挫折や喪失、社会との不和によって崩れた自己は、どのように再生しうるのか。そもそも、再生とは以前の自分へ戻ることなのだろうか。
第四回は、パフォーマーのナオミ・マグダレナさんと、心理士の福田香さんをお招きして、それぞれの挫折とケア、再生へ至る道のりについて語ってもらいます。
※「人間病」とは、作家・三島由紀夫が小説『金閣寺』の構想初期に記した題名候補の一つ。本講座ではこの言葉を、人間が自ら築いた社会のなかで避けがたく生じる、内的矛盾や不条理を指すものとして捉えます。
ナオミ・マグダレナ
東京生まれ、東京育ち。東京藝術大学美術学部先端芸術表現学科卒。現在はパフォーマー・エンターテナーとして都内のイベントに出演する一方で、フェティシズムや特殊性癖の研究をライフワークとしている。しかし完全なるヘテロセクシャル。基本、人見知りしません。
福田 香(ふくだ かおり)
認定心理士。公私立保育園で保育士、公私立学校で養護教諭として、子どもたちと保護者に寄り添ってきました。現在も養護教諭として勤務し、一人ひとりの心と体の健康を支えています。これまでの経験を活かし、子育て中のお母さんが安心して笑顔で過ごせるよう、母親支援に取り組んでいきたいと考えています。
第 五 回
妄想と越境
〜人類の宇宙意識の誕生について〜
2026年11月27日(金)19:00〜21:00 | 講師:未築 人、森 未向
人は、幸か不幸か想像する力がある。その想像力を通して、わたしたちは世界を拡張し続けている。そして人類の意識は、地球から宇宙に向けてのさらなるディアスポラ=移住を夢見ている。その想像力の先にあるのは、人類の宇宙意識の誕生ではないだろうか。
最終回は、自らの生活空間を再設計し続ける未築人さんと、実践哲学者の森未向さんをお招きして、それぞれの専門分野であるアンビルド建築とトランスパーソナルを踏み台に、人間の意識の最果て・宇宙意識の発生について考えてみたい。
未築 人(みちく じん)
設計事務所でビルなどの設計に従事。「建てる建築」に携わる一方で、「建たなかった建築」=「アンビルド」に惹かれてきた。プライベートでは、自宅を少しずつ解体しながら、自分の暮らす空間を再設計し続ける生活をしている。無理に完成形を決定することを急がないことで、完成しない状態そのものと向き合う。
森 未向(もり みさき)
臨死体験を経て、自分という存在と世界との関係性が大きく変わる。〝それ〟で在る全体と、未知の余白をもつ部分。それらのあいだで瞬間瞬間あらわれる自然のダイナミズムとともに、今に触れ続けている。実践哲学者/日本トランスパーソナル学会常任理事。

ラボスクール 第1弾 / 2026年 秋講座
問いにおぼれる
全5回(単発参加も可)/各回 19:00〜21:00
会場:泰生ポーチフロント(横浜市中区相生町2丁目52)
定員20名 ※定員になり次第終了
