(ゲント市モスコウ地区の家の内外にチョークで描くバート・ロデウェイクスのプロジェクト 2008-2009 photograph is courtesy of the artist. / photography: Huig Bartels)
さくらWORKS<関内>の新スペースのオープンを記念し、アート・ドキュメンタリストの安齋重男さんが1986年当時に撮影したシャンブル・ダミ(友達の部屋)」展のスライド映像を上映します。
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日程:12月23日(日) 16時?18時 15時受付開始
会場:さくらWORKS<関内>右側物件
タイムスケジュール
16:00?18:00 上映会&解説
18:00? 交流会
場所:さくらWORKS<関内>
ゲスト:安齋重男氏(アートドキュメンタリスト)
聞き手:稲吉稔氏(似て非ワークス、オーナー)
参加費:上映会1,000円
*上映終了後、交流会があります。ご希望の方は是非、ご参加くださいませ。飲食有。料金は別料金となります。
主催:NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ
共催:nitehi works
協力:泰有社、モ・クシュラ、新津保建秀(写真家・予定)、Tur Als Holz、l’atelier build、feels fields、阿部太一(デザイナー)
本企画は、新オフィスの工事を手掛ける稲吉稔さん(似て非オーナー)のシャンブル・ダミ展への熱い想いから生まれました。是非、ご参加ください。
★安齋重男プロフィール
1939年神奈川県生まれ。現代美術作家として出発し、1960年代後半頃より、世界中の現代美術作家、及び美術関係者のポートレートや形としては残らないパフォーマンス、ハプニング、インスタレーション等の作品を撮影した作品を発表する。
特に彫刻家のイサムノグチを撮影したシリーズが有名。写真集「The Isamu Noguchi Garden Museum」(1987年)、写真集「オマージュ・イサム・ノグチ」(1992年)などを刊行。現在では安斎重男の写真の中でしか見られない貴重な作品が多数ある。2000年大阪国立国際美術館で大規模な個展が開催された。
★稲吉稔プロフィール
Bゼミ出身。横浜若葉町にある、アートスペース似て非worksのオーナーで美術家。
これまでいくつかのオルタナティブギャラリーを運営した後、アーティストが町に入り込む手法としての「アートワーク・リノベーション」を提唱し、横浜を活動拠点として、その活動の場を広げている。
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本イベントに向けて
稲吉稔さんよりメッセージ
自分がアートの世界へ入るきっかけとなったのが、今から20年ぐらい前に安齋重男さんに見せてもらった、1986年の「シャンブル・ダミ」(友達の部屋)展のスライドショーでした。それは「アートが町と関わる展覧会であり、「町の中にアートが入り込む」というものです。町の人にしてみれば、町に対する見え方が変わり、町を再認識することになりますが、あれから、私自身今だ鮮明に記憶し続け影響している事を再認識しています。
「シャンブル・ダミ」展は、ベルギーのゲント市内の51の住宅を会場にし、作品はそれぞれの家のためにつくられ、会期終了とともに撤去されました。また「展示室」提供者だけでなく、監視スタッフや巡回タクシーの運転手なども市民から募り、市民が作り手として参加した画期的な展覧会でした。
重要なのは、作品ができあがるまでの過程で起こる発見や、人との繋がりだと思います。偶発性を共有することで、町が元々持っていた豊かさに気付き、その豊かさを再認識することで、町や人に変化をもたらし、此処ならではの「もの」や「こと」を未来の可能性に繋げていく。
現在、僕が行なっているさくらWORKS<関内>のアートワーク・リノベーションの現場では、そこで生まれた発想を優先することで、偶発的に様々な事が繋がりだしています。例えば、今回、ペンキを塗る概念から、剥がす概念に(削る事で生まれる模様を制作する)変化させ、量産建材の天井自体を作品化する発想へ、左官屋さんと作家の出会いは新たな角度からの視点により、壁や柱をこれまでに無い技法や表現方法を生むなど ――日々、現場は更新されます。
間もなく現場は完成の予定ですが、現場を引き渡したあともこの場の可能性が拡張し、変化し、思いもよらないような町と人とアートとの新しい関わり、交流を生み出す場になればと思っています。今回の「シャンブル・ダミ展、スライド上映会は、僕のそんな想いも込められています。
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