2013年4月26日 政策デザイン勉強会 vol.10「横浜の子育支援を考える~調査季報172号を読み解く~」 がさくらWORKSで開かれました。

 今回の政策デザイン勉強会は、横浜市が発刊している調査季報172号を用い、横浜市の子育て支援をテーマに開かれました。 予想を超える参加者が集まり、このテーマへの注目度の高さが感じられました。
横浜市が3年前から取り組んでいた待機児童0への取り組みについて、担当した職員の方々が発表を行い、質問等を挟みつつ、その後意見交換をするといった流れ

 発表を行ったのは、田中玲子さん、藤井洋平さん、そして調査季報を編集した、米満東一郎さん。

(左から米満さん、田中さん、藤井さんです。)

 米満さんは、調査季報の成り立ちを説明。 調査季報とは、横浜市の職員が主体で記事を書いているという全国的に事例の少ない冊子で、幹部になっているような多くの職員が仕事をしていく中で自由に発表をしていき、成長していくという貴重なものとなっているとのこと。

 田中玲子さんは、横浜市の支援と今後の課題について発表しました。 田中さんは、林市長の強いリーダーシップのもと、立ち上がった待機児童0のプロジェクトチームで問題に取り組んだとか。 保育施設を3年で200以上増やし、保育コンシェルジュという職員をおいてマッチングを強化し、さらに待機児童0のためには外国人への支援も大事だということで通訳さんを用意したり、賃料の違いについてもきめ細かく対応したりしたそうです。

 藤井さんは、子育て家庭を取り巻く環境について解説し、支援施策について発表しました。 少子化の進行や、地域の繋がりの希薄化について、不安感のアンケート調査の結果等を紹介。それに対しての支援として、NPOなどの協力を得ての居場所の提供や、支援活動・団体のネットワークづくりなどを行ったそうです。

 質問時間とディスカッションでは、待機児童0という言葉と保護者を取り巻く環境のギャップについてや、子供目線での支援についても話し合われていました。

 その後、参加者の黒田さんから、イクメンを応援する(育児をする男性向けの)情報提供サービス「iKumen’s Walker」の紹介があり、NPO法人シャーロックホームズの東さんからは横浜子育て応援マガジン「ベイ★キッズ」、ETIC横浜の望月さんからは「横浜かあさん街活フォーラム」がそれぞれ紹介されました。

<参考>
調査季報:http://www.city.yokohama.lg.jp/seisaku/seisaku/chousa/kihou/
ベイ★キッズ:http://baykids.jp/
横浜かあさん街活フォーラム:http://www.women.city.yokohama.jp/find-from-p/p-seminar/search/detail/?id=3824