本の著者や編集者などをお招きする「ラボ図書環オーサートーク」。21回目となる今回は、昨年7月に『ソーシャルインパクト』を出版された玉村雅敏さん(慶應義塾大学総合政策学部准教授)と池本修悟さん(一般社団法人ユニバーサル志援社会創造センター専務理事、コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン副代表)のお二人をお招きします。
この10年、ビジネスの手法で社会課題の解決に取り組む社会的企業(ソーシャルアントレプレナーシップ)や、企業の社会的責任(CSR)の考え方はますます注目されるようになってきました。こうした動きはNPOや行政にとどまらず、いま大企業のビジネスやマーケティング、商品・サービスの展開にも見られるようになっています。ハーバード大学のマイケル・E・ポーター教授は、2006年にこれを新しい経営戦略のフレームワークとして「共有価値の創造(CSV:Creating Shared Value)」と名付けました。
今回のオーサートークでは、わが国のCSVの研究と実践の第一人者である著者のお二人からCSVの考え方やその戦略をお話いただきます。現在、営利・非営利を問わず顧客満足度(CS)志向から社会のつながりに対して高い価値を創出するソーシャルインパクト(SI:Social Impact)」志向に急速に変化しています。こうした考えとCSVの広がりについて実例を交えて解説していただきます。ヤマトホールディングスの「プロジェクトG」、新しい宿泊ビジネスを展開して地域活性化にも貢献する「R.project」、王子ネピア「nepia 千のトイレプロジェクト」、武雄市図書館などを取り上げます。
著者らによる200社の調査をもとに、共感の連鎖を巻き起こす仕組みから、ソーシャルインパクトが変える市場・マーケティング・働き方・組織のあり方、チームのつくり方を解説します。横浜での共創・つながりがこの場から,生まれるかもしれません。ビジネスパーソンから、学生までぜひご参加ください。
【実施概要】
日時 2015年2月11日(水・祝)18時〜20時30分(開場17時半)
場所 さくらWORKS<関内>(横浜市中区相生町3-61)
参加費 1,500円(ワンドリンク付)学生500円
(当日の様子をブログなどで発信してくださる学生さんは無料。事務局までご連絡ください)
主催 NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ 協力 産学社
参加申込 下記のfacebookページで「参加する」を押すかメールinfo@yokohamalab.jpまで件名に「2/21オーサートーク参加希望」と書いてお送りくださいhttps://www.facebook.com/events/1002322566456369/
<ゲストプロフィール>
▽玉村雅敏さん(慶應義塾大学総合政策学部准教授)
慶應義塾大学総合政策学部卒業。大学院政策・メディア研究科博士課程、千葉商科大学政策情報学部助教授を経て現職。博士(政策・メディア)。新潟市政策改革本部アドバイザー、文部科学省科学技術・学術政策研究所客員研究官、横須賀市政策研究専門委員、内閣官房地域活性化伝道師などを兼務。専門分野はソーシャルマーケティング、公共経営など。
▽池本修悟さん(一般社団法人ユニバーサル志援社会創造センター専務理事、コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン副代表)
慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程修了。他に一般社団法人社会創発塾代表理事、慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、特定非営利活動法人創造支援工房フェイス代表理事を務める。
<聞き手>
▽田尻慎太郎さん(横浜商科大学専任講師)
▽杉浦裕樹(横浜コミュニティデザイン・ラボ/ヨコハマ経済新聞)
【参考リンク】
『ソーシャルインパクト―価値共創(CSV)が企業・ビジネス・働き方を変える』(玉村雅敏編著 横田浩一・上木原弘修・池本修悟著、学芸出版社、2014年)
http://sangakusha.jp/ISBN978-4-7825-3393-2.html
<オーサートークについて>
NPO法人「横浜コミュニティデザイン・ラボ」が運営するシェアスペース「さくらWORKS<関内>」内のみんなでつくる本棚「ラボ図書環」が企画する本の著者や編集者などをお招きする公開トークシリーズ。
▽これまでのオーサートーク開催実績
http://urx2.nu/fBgF