2011年の東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故は社会に大きなインパクトを与えた出来事で、多くの人たちにとって、私たちの生活にはエネルギーが欠かせないことを再確認し、エネルギーについて考えるきっかけになりました。さらに、この大震災と原子力事故が発端となり、改めて地域における「コミュニティ」の重要性が認識されるようになりました。
今回は、太陽光発電を始めとする再生可能エネルギーへの関心の高まりや、少子高齢化や都市化の影響などで地域のコミュニティの”つながり”が希薄化しているということを背景に、エネルギーという大きな枠組みが、今後地域のコミュニティどのような影響を及ぼすのか考えるワークショップを行います。エネルギーと地域のつながりに関してあらためて考えるきっかけとしてご参加下さい。
<内容>
○第1部:チェルノブイリ原発からの報告
1986年に起きたチェルノブイリの原発事故から30年がたち、現地では、観光客がダークツーリズムとして、事故により強制疎開になったプリピャチの町を見学できるようになりました。今年2月に、廃墟となったウクライナ(旧ソ連)プリピャチの街を見学した体験を語ります。
スピーカー:大宮雅智
○第2部:太陽光発電と地域コミュニティついて
神奈川県内で太陽光発電に関する活動に取り組む方をお招きし、事例紹介とエネルギーとコミュニティの関わりについてお話頂きます。
スピーカー1:河原英信氏(株式会社太陽住建 会長)
スピーカー2:小山田大和氏(エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議事務局長)
○第3部:エネルギーのに関する疑問をみんなで考えるワークショップ
第1部と2部を聞いてエネルギーに関する疑問を参加者同士で共有し、共に考えるワークショップを実施します。
WSファシリテーター:泉光太郎(SAKAE NEXT PROJECT代表、東洋大学4年)
▽話題提供:「神奈川県のSDGsに関する取組について〜〜」
太田裕子氏(神奈川県環境農政局環境計画課 課長)
全体進行:泉光太郎(SAKAE NEXT PROJECT代表、東洋大学4年)
<登壇者プロフィール>
○第1部
大宮雅智
2018年3月横浜市立大学卒業。学生時代に環境政策を専攻し再生可能エネルギーに関する研究に取り組んだ。エネルギーとコミュニティに関心を持ち、次世代エネルギーWSへの参加や、NPOでのインターンシップを経験。2018年2月にチェルノブイリ原発ほか東欧諸国を訪問。今回のワークショップを企画した。趣味は写真撮影とオリエンテーリング。横浜コミュニティデザイン・ラボ会員。
○第2部
小山田大和氏
小田原商工会議所の鈴木悌介会頭が経営者の仲間たちと結成した「エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議」の事務局長を務める。同会議は、地域に生まれ、育ち、暮らす顔の見える人々とともに働き、地域に支えられ、地域を中心の活動し、経済活動の一翼を担っている中小企業の経営者の集まり。経済人としてエネルギーの問題を正面から捉え、地域での再生可能エネルギーの自給体制の実現を通じて持続可能な地域経済と地域社会の自立を目指している。
https://ameblo.jp/enejim/
http://enekei.jp
https://www.townnews.co.jp/0607/2015/10/31/306451.html
河原英信氏
株式会社太陽住建 会長。1963年生まれ54歳。20歳の時に神奈川県立磯子工業高校定時制に入学その年に結婚し21歳で高校生パパになる。子供は5人全員男。東日本大震災後に「環境エネルギー」に関心を持ち、神奈川県が中心となり太陽光発電装置を関連の施設に取り付ける日本初の「屋根貸し」等マッチング事業を展開。現在は、障がい者の才能に気づき太陽光発電の架台及びパネル設置防水工事等に携わって頂き、現場仕事で障がい者活用に力を入れている。現在は4人のお子さんと4人のお孫さんの総勢11人の大家族で暮らしている。
http://www.taiyojyuken.jp/
http://yokohama-now.jp/home/?p=17026
https://www.townnews.co.jp/0111/2016/03/10/323369.html
○第3部
泉光太郎氏
SAKAE NEXT PROJECT代表、東洋大学4年。1995年10月8日横浜市栄区生まれ育ち。大学では教育社会学を専攻し、世界青年の船で日本代表青年、日独学生青年リーダー交流事業で日本団班長を務めるなど、国際交流を通じて若者の社会貢献や地域人材育成の知見を広める。2017年には地元栄区の地域活性化のために任意団体SAKAE NEXT PROJECTを設立し、同年10月には株式会社大川印刷営業部インターン生として入社し、現在は栄区のローカルメディアのリリースに向けて活動している。夢は日本を代表するまちづくりの会社を創ること。
https://www.facebook.com/sakaenextproject/
▽話題提供「かながわSDGs 湘南キックオフ・フォーラム」
太田裕子氏
神奈川県環境農政局環境部環境計画課長。環境計画課地球温暖化対策グループリーダー、エネルギー課副課長を経て、平成29年4月から現職。環境基本計画や地球温暖化対策計画などを所管するとともに、県内105団体で構成される「かながわ地球環境保全推進会議」事務局長を務めており、環境を軸としたSDGsの推進に取り組んでいる。
http://www.pref.kanagawa.jp/div/0502/
<実施概要>
タイトル:「エネルギーからコミュニティを考える」~チェルノブイリ原発に関する報告、太陽光発電とコミュニティ~
日時:2018年6月17日(日) 16:30~19:00
*終了後に同会場にて懇親会
会場:さくらWORKS<関内>
(中区相生町3-61 泰生ビル2F)
参加費:資料代1,000円(ワンドリンク付、学生無料)
定員:20人
主催:LOCAL GOOD YOKOHAMA(NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ)
共催:株式会社太陽住建
協力:SAKAE NEXT PROJECT
<参考>
▽かながわSDGs 湘南キックオフ・フォーラム
http://plasticfreejapan.org/2018/06/04/636
▽エネルギー消費の動向
平成28年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2017・経産省資源エネルギー庁)
http://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2017html/2-1-1.html
*参加希望の方はFacebookイベントで「参加する」を押していただくか、 info@yokohamalab.jpまでお知らせください。
https://www.facebook.com/events/347928792278440/