政策デザイン勉強会vol.60「横浜市におけるWeb3.0を活用した地域課題解決を考える その1 ~NFT/トークンを軸とした新しいコミュニティの可能性について~」

 60回目となる「政策デザイン勉強会」では、Web3.0、メタバース、Daoをキーワードに、横浜の地域課題解決に役立つ新技術の活用とDX推進について考えます。

 国内では1993年にインターネット接続の商用サービスが始まり、1999年にADSLによる定額料金・常時接続が可能となり急速に普及。2005年前後からブログやSNSなどのコミュニケーションサービスが次々と登場。同年、米国のティム・オライリーは「Web2.0」として個人の意見やアイデアを広く共有してより良い社会に向けたコミュニケーションを進めていこうと提唱しました。

 現在、Web3.0に関連する暗号資産(仮想通貨)、DeFi(分散型金融)、NFT(非代替性トークン)、DAO(分散型自律組織)、メタバース(仮想現実)などに注目が集まっています。総務省は2022年8月、仮想空間の利活用に関する課題整理などを目的として「Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会」を設置。デジタル庁は11月から「Web3.0研究会DAO」の立ち上げに向けて準備を進めています。また、政府はDAOの法制化に向けて検討を始めています。

 今回の勉強会では、分散型台帳・ブロックチェーン技術などを基盤とし、プログラムやデータをブロックチェーンに非中央集権的に登録するWeb3.0のサービスやメタバースのほか、多様なステークホルダーの参加が可能となる分散型の自律的な組織「DAO」の概念や現状を共有し、横浜市の政策に連動したオープンイノベーションの推進のために、NFT/トークンを軸とした新しいコミュニティの可能性を探り、横浜で展開すべきアクションについてオープンにディスカッションします。

<実施概要>
テーマ:横浜市におけるWeb3.0を活用した地域課題解決を考える その1
    ~NFT/トークンを軸とした新しいコミュニティの可能性について~
開催日:12月15日(木) 17時30分~20時50分
会場:横浜市役所1F スペースA・B(Peatixかメールでの事前申込制、リアル参加定員30人)
参加費:無料
参加申込はpeatixで↓
https://peatix.com/event/3438500/view 
  ※Zoomによるハイブリッド開催
主催:NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ  
共催:横浜市政策局
対象:横浜で新しい取り組みをしたい人や横浜の社会課題解決や地域活性化に関心のある人

内容(敬称略)
1部:メタバース体験会、メタバースピッチ 17時30分〜18時40分
VRゴーグル「Meta Quest」とプロジェクターを使い、メタバース空間を体験できます。10月に港南区が主催したこども夢ワールドにおけるメタバース体験会の際に設置したサーバー空間や、元町のメタバース空間などを体験できます。また、横浜のメタバース関連のプロジェクトを紹介するショートピッチを実施します。

メタバースピッチ 18時〜18時40分
登壇者(一部調整中)
◎中島 幸一(Richard Nakajima):元町メタバースについて
横浜未来機構公認『学びx横浜未来メタバースプロジェクト』を運営するYokohama Meta副理事長に着任。立ち上げ当初からのコアメンバーとしてプロジェクトを共創。半導体事業に40年以上携わり、ルネサスエレクトロニクス社を退社後、2018年8月にiXOS株式会社を起業し、2022年に横浜に進出。iXOSでは、次世代IoTデバイス、スマコンのハードおよび、”音”事業を立ち上げ中。11月デジタル田園都市国家構想応援団の理事に就任し、横浜と繋いでいる。
https://www.facebook.com/richard.nakajima0719

◎保田 浩文:横浜におけるメタバース、Web3.0アプリ「DrugN」の取組状況と今後の展望
YOXOアクセラレーター採択のスタートアップ企業株式会社HealthCareGate代表取締役社長。薬学部に在学中にブロックチェーンに興味をもち、トレーダー、ブロガー、イベンター、開発、事業インターンなどの活動を経て、2019年に「楽医」を実現するために創業。関内まちづくり振興会と連携し、NFTを題材に次世代技術を用いたまちづくりを体験できる「カケルヨコハマ」を展開。港南区こども夢ワールドでメタバース体験コーナーを企画運営し、現在はWeb3.0x医薬品を題材に次世代webサービスを開発している。
https://www.hamakei.com/photoflash/7558/

◎志田 健一:VRアバター及びメタバース企画について
Code for Hodogaya代表、NPO法人まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.副理事長。横浜保土ケ谷のキャラクター「星川とばり」(Yocco18)のVR化をはじめとし、SBC.キャラクター「彩戸みさね」のVR化を企画。それぞれ、Code for Hodogayaの副代表の技術力によってローンチした。志田自身は様々なハッカソンでオープンデータを作成・活用している他、メタバース向けにソーシャルレーベル「shidaxtrax」を提供。今後、ボイスアクターや作曲もコンテンツに取り入れ、メタバース、NFT、DAOなどにも力を入れていく。
https://sbc.yokohama/ayadomisane

◎佐々木 隆太:メタバース×キャリア形成の可能性について
IKIGAI LIFE designer、キャリアコンサルタント、国際きき酒師、プロティアン認定ファシリテーター。組み込みソフトウェア開発から新卒採用・教育、新規事業企画を経てDX人材育成を担当。兼業では、すべての人が自分らしさを発揮できる環境作り「みちをつくる」をビジョンとし、キャリア支援を実施。横浜OneMM、横浜をつなげる30人2期、越境キャリアカフェバーなど複数コミュニティに所属。メタバース空間でのキャリア形成の可能性について模索中。
https://yokohama30.com/

◎田代雄也:横浜市のDX戦略、港南区のメタバース体験の取り組み事例紹介
横浜市デジタル統括本部デジタル・デザイン室担当係長、区政推進課担当係長兼務
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/gyosei-kansa/shigoto/digitalgov/dx-strategy.html

 ◎Code for YOKOHAMA:PLATEAU YOKOHAMAについて
PLATEAU YOKOHAMAは、都市に関わる主体が一緒に都市の未来を考え、自分たちの「まち」について対話するために、横浜市市庁舎周辺の入船町、大岡川沿岸地域を対象エリアとしてツール・ワークショップの開発と有用性を確かめる実証実験プロジェクト。今年10月からARセッション、行政セッションと2回のワークショップを実施。12月18日(日)に、市役所1階スペースA・Bでワークショップ「PLATEAU YOKOHAMA: TANGIBLE」を実施。「PLATEAU」は国土交通省が主導する、日本全国の3D都市モデルの整備・オープンデータ化プロジェクト。
https://plateauyokohamatangible.peatix.com/

2部:政策デザイン勉強会 18時45分〜20時50分
18:45-18:50(5分) 開催挨拶・趣旨説明

18:50-19:00(10分)LOCAL GOOD YOKOHAMAの展望
〜ICTを活用したWebプラットフォームと自律的な新しいコミュニティと参加インセンティブのあり方について〜
杉浦裕樹(NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ)  

19:00-19:10(10分)横浜市の取り組み紹介
横浜におけるデジタル技術を活用したオープンイノベーションの強化について(仮)
黒田夏子(横浜市政策局政策部担当部長)

19:20-19:40(20分)話題提供
Web3.0のトレンドと地域課題解決への活用余地
〜仮想世界が遍在化するメタバース・コンティニウムをベースに企業が個人の能力や自発性を高めエンパワーする時代に向けて〜
市川博久(アクセンチュア 執行役員 テクノロジーコンサルティング本部 成長戦略統括兼 メタバースコンティニウムビジネスグループ統括)

19:40-20:40(60分)オープンディスカッション
横浜におけるこれからのWeb3.0の取り組みについて
・Web3.0 の未来像・目指すべき姿とそこに向けたトランジションについて
・経済社会の中核的要素である「金融」「資産・取引」「組織」等における、新たなサービス・ツールの役割とは
・社会課題解決や価値創造にむけて、横浜で直ちに着手すべきイノベーション促進策とは

20:40-20:50(10分)
終わりに   

*「政策デザイン勉強会」について
地域課題解決における国内外の情勢や先進的な政策について知り、未来の街の姿を広い視野でとらえ、様々な主体との連携により、政策形成のプロセスに市民・企業が参加していくための仕組みや仕掛けを考えることを目的に、2012年から不定期に開催している勉強会。 https://yokohamalab.jp/2022/11/23/seisakudesign/

【登壇者紹介】
黒田夏子(横浜市政策局政策部担当部長)
2021年7月に横浜市政策局政策部担当部長に着任。横浜市役所内外のデータ利活用やオープンデータの推進、GISシステムやBIツールなどを担当。総務省出身。

市川博久(アクセンチュア 執行役員 テクノロジーコンサルティング本部 成長戦略統括 兼 メタバースコンティニウムビジネスグループ統括)
1997年アクセンチュア入社後、大手企業の基幹系システム導入プロジェクトを中心に参画し、一貫してITアーキテクトとしてのキャリアを積む。2007年に新規事業のインフラストラクチャ・アウトソーシング部門を立ち上げ、事業統括を務める。2017年にはサイバーセキュリティ事業の立ち上げを経て、2022年からはメタバース事業の立ち上げを担当。また、2010年より同社が取り組むCSR活動のもと「若者就業力・起業力強化チーム」の責任者としてプロボノ活動にも従事。
https://www.accenture.com/jp-ja/services/metaverse-index

杉浦裕樹(NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ代表理事)
学習院大学卒業後、舞台監督として国内外で音楽・ダンス・演劇等の現場を経験。NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボは2003年にNPO法人化。2004年にニュースサイト「ヨコハマ経済新聞」を開設。2011年にシェアオフィス「さくらWORKS<関内>」を開設。2013年に市民包摂型ものづくり工房「FabLab Kannai」の運営を開始。2014年に横浜市内の地域課題を市民参加型で解決していくウェブプラットフォーム「LOCAL GOOD YOKOHAMA」を開設。LEARN、MAKE、SHAREのキーワードで学びと連携の場づくりに務めている。
https://yokohamalab.jp/about/aisatsu/

【参考】
▽企業が個人をエンパワーする時代へ 物理世界と仮想世界が遍在化。メタバース・コンティニウムがもたらす新しい世界とは – New Future _ 日経ビジネス電子版 Special
https://special.nikkeibp.co.jp/atclh/ONB/20/accenture_newfuture/vol12/
Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会(総務省)
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/metaverse/index.html
Web3.0研究会DAOの立ち上げについて:Web3.0研究会(第5回)(デジタル庁)
https://www.digital.go.jp/councils/43542a45-1ee6-4309-95f0-0893eb52d501/
メタバースで山古志再現 「デジタル村民」リアルに“帰省”も _ NHK _ WEB特集 _ IT・ネット
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221101/k10013875801000.html
Nishikigoi NFT公式サイト
http://yamakoshi.org/nishikigoi-nft%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88/
仙台市、Web3の活用促進 政府に規制緩和の提案
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC2191K0R21C22A0000000/

※メールでの申込みはinfo@yokohamalab.jp まで。
※Facebookイベント告知ページ
https://www.facebook.com/events/665472245054547
※Facebookの「参加する」だけでは参加申込になりません。
参加申込はpeatixでお願いします↓
https://peatix.com/event/3438500/view